【公務員の実態】経験者は語る。カビの生えた慣習編

はいどうもこんにちは、けみじゃです。

今日はですね、「経験者が語る公務員の実態！カビの生えた慣習編」ということで、
お話をしていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

とりあえずパッと思いついたもので、実際にぼくが公務員やってて見てきた、
「この時代にこんなことやんの？嘘だろ？」っていうような、
謎の公務員の慣習というのを、4つピックアップしてみました。

1. 出勤簿の話
2. 紙の書類の話
3. 打ち合わせは対面な話
4. 席の位置の話

まあ、もっと考えたらさらにインパクトあるようなお話、いっぱい出てくるような気はするんですけど…
なんとなく寝起きに考えて、パッと出てきたのはこの4つだったので、そのお話をさせていただこうと思います。

出勤簿にはんこ

まず1つめ、出勤簿ですね。

押すんですよ、はんこ。出勤簿がこのご時世にもあるんですねー。

初めて公務員試験に受かって職場に行った日、4月1日ですね。
出勤したら、最初に「出勤簿に応援してください」って言われて、衝撃を受けました。

学生のとき、予備校のバイトやってるやつですらタイムカードでガンガン勤退管理とかしてるのに、
こんな何十人も何百人も何千人もいるような公務員が、出勤簿で勤退管理ですか？って感じ。

で、なんで出勤簿このご時世に押すんだろうって、ちょっと上司に聞いたことがあるんです。

そしたら、理由は「規則で決まっているから」ですね。
もう思考停止そのものの返しだと思うんですけれど…
理由はともかく、「決まってるから押さなきゃいけない」っていうような考えです。

あと、押さなきゃいけない理由もう1個あって、
「実際の出勤の履歴と、押印の履歴に差があると、監査で指摘される」からだそうです。

もう本質を見失っているというか、監査で指摘されるからなんなんだろうと思っちゃうんですけど。
公務員にとっては、監査で指摘されるって言うのは超大事件なんですね。だから、避けなきゃいけない。

ほんで監査で指摘されるからっていうので、また失笑ものの現象が起きるんですけどね。

やっぱり、出勤したら押印しなければいけないとか言いながらも、みんなサボるんですよ。
ハンコ毎日は押さないというか、忘れる。

だからやっぱ、監査直前になると、急に慌て出すんですよｗ 全然ハンコ押してねえっつってｗ
で、みんな監査前に出勤簿に群がるんですよｗ そして100個も200個も、ポコポコポコポコはんこ押しまくるみたいな、そーゆー意味不明の珍百景みたいなのが見られるｗ

もう、なんでこんなところで働かなきゃいけないんだって、ちょっと思いたくなったような、恥ずかしい現象をぼくは目の当たりにしてきました。
はい、これが出勤簿お話でした。

紙の書類

次、紙の書類のお話ですね。

これに関しては、ちょっと3つほどお話を用意しようと思います。
それぞれ、①決裁のお話、②資料作成のお話、③ファックスの話。

決裁

決裁ってどういうことですか？っていう話なんですけど、
まず公務員の世界を知らない方のために、ざっくりお話させていただこうと思います。

で、これやっぱり、ちょっと前までは、時代的に紙の文書を回したわけですよ。

一番頭に「起案用紙」って言われる紙つけて、「この文章で外に出しても良いですか？」っていうようなお伺いを立てる頭紙つけて、
そんで案文くっつけて、さらに参考資料つけて…っていう形で、ひとつの書類の束を作る。

で、この人が見たらハンコ押す、次の人が見たらハンコ押す、みたいな、
そういう紙決済っていうのをやってたんですけども。

最近ですね、この決裁を「電子にしよう」っていう話になっていて。
「電子決裁」ってやつですね。

仰々しい名前ですけど、要するに案文とかを回すっていう決裁の流れを、
紙じゃなくデータのやり取りでやっていこうっていうようなことを、電子決裁と呼んでるんですね。

そんでこれ、もちろん歓迎すべきことだと思うんですけれども、
大事なものを電子決裁で回すと、怒られるんですよ、なぜかｗ

一応、ルール上では、
「原則すべて電子決裁にしてください、もし紙で回すことがやむを得ないようなもののみ紙にしてください」
とか、そういうことを言うんですよ。建前ではね。

やむを得ないものって、例えばおじいちゃんおばあちゃんとかが紙で書類を出してきちゃうような場合、そういうのです。

まあ、それすらもスキャンとってやったらいいんじゃないかと思うんですけども、そういうのが一応例外っていう風にされていて。
とりあえずは、そういうところまで文句つけるつもりはないんですけども。

でもなんか、電子で回せるもの、つまり紙で回すのが「やむを得ないもの」じゃないのに、
大事なものだと電子決裁にすると怒られるんです。

どういうことかっていうと、ぼくがとある案件で案文を作った時に、
課長しか知らない修正すべきポイントがあったんですよ。

ごく最近課長が口頭で聞いたような、新鮮ほやほやの課長のみぞ知る情報を、その案文に載せないといけなかったと。
でも、課長がそれに気づかずにOK出しちゃって、そして課長がOK出した以上、ぼくも外に出すじゃないですか。
もちろん、そのとき修正ポイントがあったなんて、ぼくは微塵も知りません。

そしたらしばらくして、修正しなきゃいけなかったってことに課長が気付いて、聞いてきたんですよね。「これって、もう出した？」って言われて。
だから、普通に「出しました」って言ったら、なんかぼく怒られてｗ

なんでかというと、「こういう大事なものは紙じゃないとちゃんと見れないから」とかいう話。
「こういう大事なものを電子ベースで回されると、見にくくて見逃しちゃうから、そういうのはちゃんと見分けて紙で回してください」
みたいなことを怒られてｗ　もう意味がわからんと思いました。

ぼくは殊勝にも、自分の何が悪いのかちゃんと考えたんですけど、これに関しては未だに何が悪いのか、全然分かりませんｗ

資料の組み方

紙の話、2つ目。資料のお話なんですけど。

大事な、総合計画とか言われてるものとか、議会用の資料とか、あとは予算の資料とか、これ担当が全部紙で印刷するんですよ。

それも、係長の分、副課長の分、課長の分ってな感じで3部を1個ずつ印刷して、全部ファイルに綴じていちいち渡してるんですよ。

意味わかんなくないですか？ｗ
このご時世、パソコン1台持ってけばそんなもん見れますし。

とはいえ、個人的に「紙のほうが扱いやすい」とかなら、それは全然否定しないしいいんですけど、
それはそれで自分で印刷すればいいじゃんっていう。
でも、担当が印刷して渡すのが義務なんです。

で、しかもこれ、渡してから差し替えが出ることもたくさんあって、その度に１枚１枚差し替えるんですよ。
それで差し替えた紙どうなるかっていったら、裏紙になるか廃棄かどっちかですよ。

なんてもったいないんだと思いましたね。
この手の資料って、すっごい分厚いんですよ。何百ページとあるようなやつで、その中の100ページ丸ごと差し替えとか、ザラにありますからね。
ってことは、100ページが3人分で、300ページ差し替えとか全然あるんですよ。まじくっだらねえ。

それと、資料の「組み方」とかいう謎の指定をされるんですよ。
ぼくの場合は予算資料であったんですけど、予算の資料ってどういう構造になってるかっていうと。

• 一番頭に、例えばAという事業では100万円使いますっていうような、金額のことが入ってる頭紙がある。
• で、その次に、この事業Aの内容はこんなですっていう、中身を説明する資料がつく。
  これが仮に3ページあったとすると、事業Aは、頭紙含めて4ページ。
• そしてさらにその次に、また事業Bが300万円使いますっていう頭紙が来る。
• で、またBの中身の説明資料…

っていうふうに続いていきます。

そんでこれ、フラットファイルみたいのに綴じるんで、穴をあける方向で考えるとわかりやすいんですけど、

まず、1ページ目の事業Aの頭紙は、左側に穴開けますよね。

で、次。普通に考えたら、2ページ目に来る資料って、この頭紙と両面印刷でよくないですかって思うんだけど、これ全部片面印刷なんですよ。
なんで片面なのかは意味不明なんですけど、とにかく片面なんですね。この時点であほかって感じですけども。

そしたら、この2ページ目も3ページ目も片面印刷して、普通に考えたら全部左側に穴開けて、そのまま綴じこめばいいと思うじゃないですか。
でも違うんですよｗ

マジで不思議なんですけど、2ページ目は右側に開けるんですよ。で、3ページ目はまた左側に開けます。

もう意味がわからないんですけど、右側に開けると、2ページ目と3ページ目が、見開きになるじゃないですか。
こうやって、片面印刷が見開きになるように穴あけて綴じ込んでいかなきゃいけないんですよ。

で、次4ページ目、これも見開きにするためにまた右に穴をあけるかと思いきや、今度は次のページで事業Bの話になるんで、また左側に穴を開けるんですよ。
みたいな感じで、1個1個左に穴開けたり右に穴開けたり、わけわかんないんですね。

やろうと思えばできるけど、どんだけ無駄やねんと。これが数百ページですからね。
冊子形式で印刷するとか、楽にできる手段も考えたんだけど、そうすると今度は4ページ目の後ろに白紙挟まなきゃいけないとかあって、結局もうめんどくさいですよ。

やってらんないんで、それもやめて、馬鹿正直にいちいち綴じてましたね。
何なのって感じだったんですけど。

それと、資料に関しては、右下隅をはさみでカットするっていうのがあったんですよ。ファイルに綴じるとき、参考資料分は右端の隅っこを切るんです。
これやると、頭紙のところだけ隅が切られてなくて、めくりやすいって話なんですって。

でも、そのために1事業ずつ手作業で隅切るとか、どんだけ時間の無駄なんだよって思いました。
そんなん、めくりやすくしたいやつが、自分で全部切ればいいじゃん！でも、さっきもお話しした通り、担当が全部やるんです、それ。

それを上司とか関係所属とか、何人分もやんなきゃいけないから、めっちゃ時間かかるんで、
周りに手伝ってもらって、資料見開きになるように並べ替えて穴開けて隅切って…とか。

で、差し替えが起きると、いちいちその部分新しく印刷しなおして、また見開きに並べ替えて隅切って手渡しです。で、差し替えられた分は廃棄。
差し替えなんて、調整の過程でなんぼでも起きるんですよ。そのたびにこんなこと毎回やって、もうアホとしか言いようがない。

FAXがメインツールの仕事も

さらに3つ目に、FAXがメインツールの仕事ってのもあるんですよ。
もう信じらんないでしょ。

いや、FAXでのやりとりがたまに存在することくらいは、別にぼくも否定しないですよ。
そういう方が楽なケースもあるのかもしれないですし。ちょっとした連絡を簡易的なやり取りで見てもらいたいだけとかね。
とりあえず、1から10までFAXなんて古すぎ！とすべてを否定する気はないんですけど。

それがメインでやってる仕事ってどうなのよって話です。

100ページ分FAXで送るっていうのを、1日20件とかやんなきゃいけないような仕事っていうのが、いまだにあるんです。
しかも、もはや意味不明ですけど、パソコンで作った資料を、わざわざ印刷して、FAXで送りなおすんですよ。やばすぎません？

このFAXで、何百万枚と紙が浪費されてるんだよなぁと思うと、もうゾッとしますね。

こうやって、
大事なものは紙じゃないと見られないって怒られたりとか、
資料は全部片面で差し替えが出たら廃棄で、
FAXで大漁の紙消費して、

とかやっているうちに、一体何万枚何十万枚何百万枚も無駄にしてんのかっていうね。
すごいですよ、特に予算調整の時期なんかの廃棄の紙の数。段ボール箱何箱あるんだって感じ。
これもう税金の無駄って怒られても、何にも言い返せないですよもうｗ

そんな感じで紙の書類の話は以上ですね。

打ち合わせは絶対対面

3つ目、打ち合わせが対面っていうようなお話なんですけどね。

打ち合わせが対面ってどういうことかっていうとですね。
まず前提として、skypeとかちゃんと導入されたんですよ。されてるんだけど、なんかどういうわけか誰も使わないんですよ。

テレワークとか全然やればいいじゃんって感じだし、テレビ電話skypeでできるんだから、対面で打ち合わせなんかする必要ないじゃんって思うんですけど、それでも誰もやらないんですよ。

例えコロナ禍であっても、
「この件は複数回にわたって直接話し合わないとダメだし、いつ打ち合わせの連絡が来るかわからないから、この時期はテレワークは控えてくれ」
みたいなお達しをこっそり受けたこともありますよ。

でも、対外的に開催実績が必要な、「skypeでテレビ電話やってます」って言わなきゃいけないような場合に関しては、
積極的にskypeなどで打ち合わせやりましょうって言うんですよ。
ダブルスタンダードの極み。

普段は対面での打ち合わせじゃないと話がうまく進まないとか言うのに、
対外的にやらなきゃってアピールしなきゃいけないものだけ、skype打ち合わせ積極推進！ってわけ。
わけわかんないですよね。

あほすぎて、ぼくコロナ真っ最中のとき、テレワークめっちゃやったんですよ。課の中で誰もやらないから、ほぼ自分ひとりで。
資料とかも、skypeテレビ通話して打ち合わせすればいいんだから、別にできるじゃん、余裕でしょう！と思ってやってみました。

そしたら、暇人認定されて干されました。テレワークやってたら、暇人なんですよ。
一応、サボってたわけじゃないんですよ。
ちゃんと真面目に家で働いたのに、「テレワークできるぐらいなら余裕があるんでしょ」ってことですよ。

もうマジでクレイジーですね。

席の位置指定

4つ目、席の位置ってお話です。

最近だと、フリーアドレスとかって全然あるじゃないですか。席が指定されてなくて、その時の気分で席決めるみたいな。最近のトレンドじゃないですか。
一方、公務員の世界では、もうガッチリ席が決まってるんですよ。

で、席が決まってること自体まで否定しようとは思わないですけど…もうちょっと続きがありまして。

1回、オフィスの引っ越しをしたことがあるんです。組織の再編とか解体とかがあると、オフィスごと移動するようなことがあるんです。
で、どうせ引っ越すなら、そのときにちょっと革命を起こして、フリーアドレス導入とかすればいいじゃないですか。

でも、しないんです。
席に関しても、そんな深い理由なんかないのに、古い慣習をそのまま持ち込むんですよ。
単に席が決まってるとかそれだけじゃなくて…どういう慣習かっていうとですね。

まず、席は階級順です。
班ごとに、係長から順に並んでって、一番下っ端が末席ってことで、入り口に一番近い場所。

で、課長の席は入口から一番遠い壁の、真ん中。
ただし、国の場合はどうも課長が真ん中じゃなくて隅っこに席がある？とかなんとかで、まあ国がそうだから、そういうレイアウトなら別にいいよみたいな。

国がやってるとかいう理由で隅っこが可なら、
別に真ん中じゃなかろうがどこだっていいじゃねえかって思うんですけどね。ダメらしいです。

さらに意味不明だったのが、課の中で一応メインの班というか、対外交渉する場合の主要どころはここですみたいな、そういう班が決まってるんですよ。
で、その班が、入口に一番近いところって決まってるんですよ。

何でそんな決め方しなきゃいけないのか、未だに分からないです。
理由を聞いても、「そういうもんだから」としか言われなかったですね。

で、引っ越すとき、メインの班っていうのが人数が一番多い都合で、部屋の構造上入り口から遠いところに行ったほうが、場所を広く使えたんですよ。

それなのに、そういう実情とかリアルな使い勝手じゃなくて、
「メインの班が入口に一番近くあるべきである」とかいう意味不明な理由で、強引にわけわからない感じで入り口に一番近い場所に押し込んで、
結果部屋を非常に使いづらくするという、バカ丸出しみたいな引越しの工程を踏んだことがあります。

もう、こんなところにいて恥ずかしいと思う次第でございましたね。

まとめ

といったところで、半ば愚痴みたいになっちゃいましたけど。

公務員の方がもしご覧になってたら、共感いただけるような部分がいくつかあったんじゃないかなと思いますけれどもｗ

これどうにかならないですかね。いや、まあぼくがどうにかしていこうなんていく気はさらさらないんですけどねｗ

もう見限ってしまったと言いますか…
まぁ職場ではね、長いものに巻かれて従順に従いながら、
自分では鼻で笑いながら、やるべき情報発信やネットビジネスなど、積極的に自由に進めていきましょうっていうような感じですかね。

はい、今日のところは以上です。どうもありがとうございました。